話数単位で選ぶ、2024年TVアニメ10選
aninadoさんのこの企画に参加するのは初めてなのですが、毎年時期を逃していたので今年こそは!ということで2024年でこれはという話数を10話選びました。
本記事はaninadoさんの「話数単位で選ぶ、2024年TVアニメ10選」参加記事です。下記のルールに準拠しています。
■「話数単位で選ぶ、2024年TVアニメ10選」ルール
・2024年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。
- ネガポジアングラー 12話「ネガポジアングラー」
- となりの妖怪さん 第11話
- 怪異と乙女と神隠し 第12怪「切符と動画と神隠し」
- 菜なれ花なれ 第7話「ハイカラ×バンカラ!」
- 変人のサラダボウル 第7話「異世界人の戸籍問題他」
- 最強タンクの迷宮攻略〜体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される〜 第12話「魔の力」
- HIGHSPEED Étoile #10「最速のその先へ」
- 真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 2nd 第4話「元勇者と暗殺者の日常」
- 治癒魔法の間違った使い方 第11話「炸裂!必生の拳!」
- Vtuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた 第八話
ネガポジアングラー 12話「ネガポジアングラー」
- 監督:上村泰
- 脚本:鈴木智尋
- 絵コンテ:柴田匠、藤井俊郎、上村泰、末田宜史
- 演出:山本貴之、梅本駿平
ネガポジアングラーの最終回……の特にAパートについて話をさせて欲しい。
Aパートはそれ単体で見ると丁寧に釣りの流れを描いているにすぎない。しかしこの一連の流れに当初は釣りすら知らなかった主人公の常浩がすっかり釣り人となっており今までの積み重ねが詰まっている。
釣り場所を見つけ→根気強くキャストし→遂にヒットし→徐々に魚を弱らせ→タモ網でランディングする→サイズを測る
この流れだけで明確に言葉を交わさずとも二人の関係性は修復を果たすのである。
筆者は親父に連れまわされた経験である程度釣りに覚えがあるのだが、釣りというのはひたすら時間のかかる”待ち”のレクリエーションだ。だからこそゆっくりとした時間の流れの中でポツポツと会話をし、その中でヒットの瞬間に沸き上がり片方は釣りをやめ声をかけながら共同作業で魚をランディングする。
「ネガポジアングラー」という作品はこういった釣り人の何気ない時間そのものを1クールアニメーションの終着点としてドラマを作り上げており、これこそまさに「釣りアニメ」と言えるのではないだろうか。
アニメを普段から見る人たちのみでなく、釣りを嗜んでいる人たちにもぜひ見て欲しい作品である。
となりの妖怪さん 第11話
(サブタイなし)
- 監督:山内愛弥
- 脚本:金春智子
- 絵コンテ 演出:山本隆太
となりの妖怪さんは時間帯が遅いこともあり中々見られている印象が無かったが、ほのぼのしたビジュアルとは裏腹に凄まじい展開で楽しませてくれた。ここでは特にそれが出ていた11話を選出。
妖怪と人間が共存する世界の中で、平行世界や神隠しなどとてつもないスケールの話を展開しつつ、人との繋がりを丁寧に描いていた本作。
11話ではぶちおとたくみは視点の違いから不和を起こしてしまう。しかしぶちおのすごさは人との繋がりで、町工場の父親と重ねて語られることで仲直りを果たす。
しかし世界そのものが崩壊し化け物が大量に発生するという正に世界を巻き込んだ災害といえるような事態がクライマックスに怒ってしまう。
町工場のおっさんや子供の喧嘩という小さいスケールの話と、世界そのものが崩壊してしまうというとてつもないスケールの話が共存しているというのが本作の魅力だと感じているのだが、まさにそのスケールの違いが出ていたエピソードではないかなと思う。
他の話数も素晴らしいものばかりなので興味があればぜひ見てみて欲しい作品である。
怪異と乙女と神隠し 第12怪「切符と動画と神隠し」
- 監督 脚本 絵コンテ 演出:望月智充
怪異と乙女と神隠しからはアニオリ最終回である12話を選出。
筆者は原作を読んだ上でアニメを楽しんでいたのだが、このアニオリ最終回は原作の更に更に先の最終回を先取りしたような展開で横転してしまった。
原作では主人公自身のドラマをやっている段階なのだが、12話では「じゃあ主人公に守られる側の妹は?」というところまで描き切っている。
日常に回帰する主人公と、日常から別れて別の居場所を作るも時代を超えたメッセージを本に載せて妹と繋がるエンディングは本作の要素を十二分に活かしたアニオリの最終回であったと思う。(カメラに向かって別れを告げるも思わず泣いてしまう演出も見事であった)
とはいえアニメではまだ語られていない設定ありきで描かれているため、周囲では中々伝わっていない印象があった。興味がある方はぜひ原作を読んだ上で再度このエピソードを見てみて欲しい。きっと膝を打つはずだ。
菜なれ花なれ 第7話「ハイカラ×バンカラ!」

菜なれ花なれからは作品の本質を描いた7話を選出。
なれなれは応援(チア)をテーマにした作品であったが、自分自身は正直あまりピンとは来ていなかった。何故なら自分への応援というものを素直に受け取ることが出来ないからだ。(こういった方は多いのではないだろうか)
野球応援という最もスタンダードともいえる応援の形のエピソードで、「菜なれ花なれ」(チアというのは最も目立つ花ではなく、野菜のような応援したい人間を後押しする)と穏花という応援への引け目があるキャラから「頑張れ!」という言葉を引き出すまでのドラマが描かれており、なれなれ全体を通して見てもまさしく象徴といえるようなエピソードであったと思う。
余談だが、見ている当時は半ば唐突に本作の本質を語るキャラが出てきた印象があったのだが、後々トークショーにて本作のタイトルが7話から「菜なれ花なれ」になったが主人公たちのドラマではそこに到達しないため先輩キャラから語らせたんです!と監督自身が語っていてその視聴感にかなり納得がいったところがあった。
変人のサラダボウル 第7話「異世界人の戸籍問題他」
- 監督:佐藤まさふみ
- 脚本:山下憲一
- 絵コンテ 演出:鈴木恭兵

変人のサラダボウルは岐阜の裏社会や新興宗教、異世界までをも日常として包括したとてつもないアニメだが、特にこの7話はその「日常」のなかで親子関係というものを描いた見事な1話として印象に残っているため選出。
お話の流れ自体は探偵業を行っている主人公惣助と異世界から来たサラの1日を切り取ったエピソードである。
しかしその中でも、戸籍のないサラの学校に行きたいというささやかな願いを叶える方法であったり(親子になれば戸籍が出来る)、馬券の買い方を教える自身の姿に父親を重ねる惣助、そして探偵の尾行対象に親子と間違われる描写でクライマックスの「なあサラ、お前…俺の子になるか?」「うん!」へのフリが効いている見事な構成となっている。
この作品は群像劇であるため、7話までに惣助とサラの疑似的な親子が本当の親子になる瞬間までのドラマとしては積み重ねがあるわけではない。
しかしこの作品は、惣助とサラの普段の情景を描く雰囲気だけで彼らが本当の親子に至る説得力を持たせており単純な画面としてのクオリティ以上に凄まじい技巧の上で成り立っているのではないかなと感じている。
中々その魅力を明文化するのは難しいエピソードではあるのだが、素晴らしい作品でした。
最強タンクの迷宮攻略〜体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される〜 第12話「魔の力」
- 監督 絵コンテ 演出:熨斗谷充孝
- 脚本:雨宮ひとみ
このアニメはいわゆるなろうの異世界追放ものベースの作品の一つではあるのだが、1クールアニメーションとしてモチーフの使い方が見事であったためその集大成と言える最終話を選出。
MMORPGにおける「タンク」という地味な役職にフューチャーした追放ものなのだが、主人公タンクが最強たる所以が中々ロジカルで「自身のみでなくパーティ全員への攻撃を肩代わりすることが出来」なおかつ「今まで受けた攻撃をカウンターすることが出来る」というものである。
劇中の戦闘描写もロジカルに作られており、
主人公タンクが挑発で敵の攻撃を受ける→その間に仲間が攻撃とサポートをする→とどめに主人公タンクのカウンターを入れる
というパターンが主人公PTの戦法となっており、そのパターンが上手く決まったり、敵の予想外の行動によって崩れたりしてドラマが生まれるMMORPGの良さが出ている作品であった。
そして最終回では村が襲われ主人公PTもラスボスが固すぎてピンチ!という場面で、自分のパーティだけでなく村を守る全員のダメージを肩代わりしそれをカウンターすることで勝利するという見事な最終回であった。
この作品は至るところで名前のないモブキャラたちをも愛嬌のある描き方をしてきており、そういった積み重ねがあるからこそクライマックスの全員の想いを背負ってタンクの「みんなを守る」という信条を成し遂げるドラマを描いており大変素晴らしい1クールアニメでした。
HIGHSPEED Étoile #10「最速のその先へ」

ハイスピードエトワールからはAIとレースを見事に結び付けたこの10話を選出。
昨今AIを取り扱ったコンテンツを見ることが多く、やはり時代のトレンドなのかなと感じるが「ハイスピードエトワール」はAIと主人公のバディものレース作品として送り出された。
10話ではトラブルでレース中に主人公が気を失ってしまい、AIがレースを代わることでコースレコードを出すものの主人公は「私いらないじゃん…」と落ち込んでしまいます。その主人公にAIが発破をかけるエピソードです。
この作品においてAIというものはAIであるamiちゃんによって下記のように定義されていました。
「AIは最適解を出すことしか出来ず、レースにおいては人命を守る行動をとらざるを得ない。だからAI同士のレースは煮詰まると順位が変わることがなくつまらない」
そして次のように続きます。
「だからこそ私はもっと速さを追い求めたい。本当は私一人で成し遂げたいがAIである以上、それは不可能です。でもリンとならそれが出来るのです」
最適解はAIが出しており、いかにそれに近いかといったものに注目がいきがちである。しかしレースというものでは駆け引きが面白さとしてあり、それに魅了されたAI自身が主人公と共にそれを目指すというドラマが現代にアップデートされたAI理論で描かれており、令和のSF作品としても白眉なエピソードであった。
SF作品とは綿密な理論をこねくり回すだけのものと思われがちだが、綿密な理論付けをドラマに活かしてきたジャンルなのだから、私はこの作品は立派なSF作品だと思っている。
真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 2nd 第4話「元勇者と暗殺者の日常」
- 監督:星野真、高藤聡
- 脚本:ざっぽん
- 絵コンテ:星野真
- 演出:山田史人

真の仲間2は既に1期を経たのもあり、作品の本質を捉えた素晴らしいエピソードがたくさんあるのだが私からはこの4話を選出。
この作品において「スローライフ」というのは「生まれながらに宿命として持たされた役割から外れ、自分の意思で生きる」ことを表しているのだが、このエピソードでは主人公の妹である勇者とその親友の暗殺者というサブキャラのみでその本質を描き切っている。
暗殺者という役割に囚われた作品において陰となる存在を殺すという行為に悩んでいたティセを、勇者だからではなく友人として手伝う共犯関係になるのって………
あまりにも同性愛すぎる!!!!!!!!!!!!!!!!!
失礼、自我が出てしまいました。
殺人という主人公たちでは出来ない行為をもって作品の根幹のテーマ性で描いており、真の仲間のエピソード群の中でも特に印象に残ったエピソードでした。
治癒魔法の間違った使い方 第11話「炸裂!必生の拳!」
- 監督 絵コンテ 演出:緒方隆秀
- 脚本:ヤスカワショウゴ
2期も決定した治癒魔法の間違った使い方からはタイトル回収回ともいえる11話を選出。(この回は多くの方が選出しているのではないかなと勝手に推測しています)
この作品ではなろう異世界ものにおける「治癒魔法」を実際の戦争においての運用としてどうなるか?を定義しているところが魅力の作品なのだが、11話はまさにそのドラマの頂点となっていた。
治癒魔法をまとったままの拳でボコボコにすることで、傷をつけずに気絶させるというまさに「治癒魔法の間違った使い方」が偶然全ての攻撃を"反転"する最強の敵に通用するAパート、初の実戦で多くの人命を助け生還を遂げたことで師匠にも認められ思わず涙してしまうBパートとどちらもこの作品を象徴する一幕であった。
Vtuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた 第八話
(サブタイなし)

V伝からはVtuberというコンテンツの面白さの本質を抽出していた8話を選出。
Vtuberとして活動している主人公がその絵師である人(その人もまたVtuberとして活動している)とお泊り配信をするエピソード。
実際のVtuberにもお泊り配信というのはもちろん存在するのだが、当然視聴者は配信画面でしか見れないためどういった事が起きていたかは語り口から想像することしか出来ない。(だからこそ二次創作が流行していた)
しかし本作は本来であれば見ることが出来ない、実際に動いている彼女らの姿を同じラインで描くことが出来るのだ。これは実際Vtuberを見ていたファンからするとまさに夢であり、本作が実現していることに画面以上の価値を見出せるのではないだろうか。


またVtuberものというとアバターと実際の姿のギャップという要素でお話作りをするものが多く見受けられるのだが(もちろんその中で面白い作品も多数ある)本作はあえて現実世界でのビジュアルもアバターで描き、アバターがない人間は全て棒人間で描くというかなり振り切った演出をしている。
しかし衣装を考える配信を行ううち、隣にいる人間の所作にその衣装を着ている様を見る演出はアバターと現実の境界が曖昧になった故の見事な演出であったと思う。
このようにVtuberというのはただ絵が動いてるのではなく、そこからにじみ出るその人間の本質というものが魅力であり第8話においてアニメーションという媒体でありながらその魅力を十分に描き切っていたのではないだろうか。
おわりに
今回初めて2024年のエピソードから10個選ぶという企画に参加したのだが、他にも候補が多数あり泣く泣く選べなかったものもあった…
しかし多くの方が参加することでそういったものも拾われ、また様々な視点から選ばれるので改めて良い企画だな~と感じた。
自分自身2024年に見たアニメの記憶を思い出すのに良い振り返りになったため、来年以降もぜひ参加したいものだ。
2024年の様々なアニメの出会いに感謝しながら、2025年もまた皆さんアニメを見て行きましょう。
おわり
2024「もっと評価されるべきアニメ」投票文章のまとめ
こちらの企画に僭越ながら今年も参加させていただきました。毎年ありがとうございます!
今年は結構取りこぼしてるのも多かったんですが(特に1位のオーイ!とんぼなど)個人的には「もっと評価されるべき!」と言える選出になったかなと思ったので投票文をこちらにも残しておきます。
Q1.もっと評価されるべき2024年アニメは?(5作品まで)
1位:Vtuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた
Vtuberをテーマにしたキャラ・作品はもう山ほど出ているが、この作品は次元が違った。Vtuber文化を描くために「LiveON!」という架空の巨大ホロライブ事務所を軸に当時の”時代”そのものを作り上げた壮大な作品だった。
そして最後には現実の”Vtuber”への賛美を出すことでまさに1クールの作品そのものが賛歌となっており、フィクションが現実の「時代」を包括したとてつもない作品であった。
にしてもVtuber文化って思ったより下品な下ネタ多くて辟易してしまうな…というのを再確認。
2位:変人のサラダボウル
究極の「日常アニメ」。異世界も裏社会も新興宗教もすべて日常として描いてしまうその手腕に脱帽してしまった… 日常の中に生まれる関係性が自然と親子関係につながっているのも納得感があり、一生見ていたい作品
3位:モブから始まる探索英雄譚
タイトルに偽りなし。主人公が最強の召喚獣(萌え女)を拾いつつもそこに甘えることなく誰かのために頑張る英雄像が他キャラにも伝播して自然と作品の形を成していく過程はもっと評価されるべきではないだろうか
4位:最強タンクの迷宮攻略〜体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される〜
アニメにおいて戦闘シーンというとグリグリ動いて…というのを想像するがこのアニメの戦闘シーンは全く違う。 タンク、アタッカー、ヒーラーという風に明確にキャラを分割するMMO戦闘を行っているのだが、そのスタイルそのものがクライマックスで「全員の思いを背負うタンク」に着地した時の気持ちよさは間違いなく2024年の中で最強。
5位:ネガポジアングラー
記載時点で放送中ではあるがどうしてもここに入れたくランクイン。 クズで好きになれる要素が本当にない主人公がエピソードの中でじんわりと成長していく過程を描いてきたことで、最新話(10話)のテンプレともいえる仲違いがここまで刺さるとは、まさにアニメは積み重ねだ。
Q2:もっと評価されるべき2024年劇場公開アニメは?(3作品まで)
1位:大室家 dear friends
あるすのアニメでも監督していた龍輪直征監督作品。これは日本のホラージャンルの作品としてもっと評価されるべきだ! 原作でも大きな要素となっている「姉の彼女が誰なのか?」で視聴者の集中力を極限まで高めつつ日常エピソードを紡ぐことで細かな描写一つ一つに目がいかざるを得ない作り、そしてその緊張の糸を巧みに操ることで視聴者は鮮やかに翻弄されてしまうのだ。これがホラーと言わずになんなのだろうか!
2位:BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-
谷口悟朗イズムがこの1本の映画に濃縮されエンタメとして昇華されている。谷口吾郎作品のどれか1本でも好きなのであればぜひ見て欲しいし、この一本から入っても良い。 映像表現も見ごたえあるし、まさに映画として評価されるべきだと思う。
3位:ゼーガペインSTA
ゼーガペインという言ってしまえばかなり前のIPなのにここまで挑戦的な作品を作れるのかと驚愕してしまった。 ファンムービー的な映画は丸く収まってしまいがちだがこの映画は尖りすぎで、本当にそこに感動してしまった!
投票を振り返って
アニメを普段から見ている(いわゆるアニメ実況)をしている人は常々感じているであろう、「SNSでの数字や企画の規模で世間的には評価されていないのは自明だが、見てる人たちからは評価が高い」というギャップがあるからこそこういった投票は非常に意義があると感じるし、そこに参加させていただいているのも大変光栄な話です。
毎年素晴らしい作品が埋もれていく中、特に今年は「周辺ではすこぶる評判が悪いのに、企画としては予算がかかってて相応にヒットしている」という事象もちょくちょく見られ、やはりお金なのかなあ…と諦観の気持ちが無いではない。
それもあってか自分自身の選出を振り返ると予算はお世辞にも多いとは言えないし世間的にもヒットしたとは到底言えないが、素晴らしい作品というものが多いように感じる。(ネガポジアングラーの円盤出して……)
今後もこういった作品と出会っていきたいものです。
1位に置いたV伝や大室家については、言ってしまえば作品外のコンテキストに則った選評だったのであまり身近でもすごさが話されていることが無く、「もっと評価されてほしい!見て欲しい!」という思いで書いた。
そういった意味でも個人的にはもっと評価されるべきアニメの選出としては満足しているところがある。
おわり
2024年映画の良かったアクションシーン5選
2025年も三が日が終わったころですが、あんまりインターネットでは映画の話してないなあ…と思い2024年の振返りがてら映画の良かったアクションシーンを5個選んでみました。
アクションシーンに限定したのは普段映画を見ない人でもぱっと楽しいかな~というのと、単に俺が見た映画がそれくらいしか無かっただけです。
(※記事の特性上あんまり良くないとこから引っ張ってきてるのもあるんですが、問題ありそうだったらこの記事は即刻消えます)
- BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇- オープニング
- マッドマックス:フュリオサ バレットファームのシーン
- シティーハンター(NetFlix)
- 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM オープニング
- デッドプール&ウルヴァリン オープニング
BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇- オープニング
該当シーンはこちら
もっと評価されるべきアニメの企画でも選出したBLOODY ESCAPEからオープニングアクションシーンを選出。
昨今の映画は冒頭に見せ場となるアクションシーンをいきなり用意し、それを宣伝に使うことが多い。ただ冒頭アクションシーン自体は素晴らしいのだが、(撮影時に脚本が出来上がってない等で)完全にドラマが止まっていることがある。しかしこのアクションシーケンスは単純に見ていて気持ちが良いのみでなく、アクションの中で世界観や主人公の状況説明の導入にもなっている点が素晴らしい。
作劇論として「アクションをしている間はドラマが止まり、ドラマをしている間はアクションが止まる」というのが良く言われるが、アクションの中でもドラマを進められる本作のオープニングアクションは後述する作品と比較しても引けを取らないクオリティではないだろうか。
そんな本作はU-NEXTで配信中。アマプラレンタルもあり
マッドマックス:フュリオサ バレットファームのシーン
該当シーンはこちら
不躾ながら少し本シーケンスを解説すると、ジャック(男性)と主人公フュリオサ(女性)が旅の終着点バレットファームに弾薬を送り届け、その手前でフュリオサを逃がして一件落着…という所でバレットファームが既に占領されており急な襲撃をされたシーンである。(英語ではあるがジョージミラー監督自身が解説している動画)
2024年のアクション映画を語ると言ったらまずマッドマックスフュリオサは欠かせないだろう。
本作のアクションシーンといえばウォータンクの超長尺1カット回しをあげる人も多い印象があるが(そちらも素晴らしいシーケンスなのでぜひ見て欲しい)私からはこちらのバレットファームでの導入を選出。
分かりやすく言ってしまうとチェンソーマンのような急に生死の瞬間がシーケンシャルに襲ってくるアクションシーンの導入もしびれるし、セリフでは語らず文字通り”目”で語ることでアクションの中にドラマを生んでいる手法も数ある映画の中で群を抜いている………

マッドマックスフュリオサは最高峰のアクション映画でありながら非常に文学的な作品であり、フォロワー諸氏にも刺さる作品ではないかなあと思っているので年始の暇な時間にぜひ。
アマプラレンタルで配信中
シティーハンター(NetFlix)
該当シーンはこちら
邦画からはシティーハンターを選出。ネットフリックス配信限定ではあるが一応劇場公開してたので映画ということでここはひとつ。
2024年の邦画アクションでは特にこのシティーハンターが話題になっていたのが記憶に新しい。カンフー映画をアニメっぽくアップデートしたようなアクションが特徴的で、これ以外にも終盤のガンカタっぽいアクションも本当に気持ちが良い。
邦画のアクションはこのようなアニメっぽいハッタリが効いたアクションが特徴になっており、HIGH&LOWシリーズのアクション監督の方であったり今後とも注目していきたいジャンルになっている。
NetFlixで独占配信中。1時間半くらいでアクション映画としてまとまっているのでおすすめ。
機動戦士ガンダムSEED FREEDOM オープニング
該当シーンはこちら
最早説明するまでもないかもしれないがこちらを選出。
正直映画を見るまでは主題歌「FREEDOM」に全くピンと来ていなかったのだが、どこか荘厳としたイントロからタイトルロゴ、そこから様々な楽器が入ってくるところで戦場に入るこのオープニングシーケンスで完全に取り込まれてしまった。
映像としてもじっくりと出撃シーケンスを見せており、数十年ぶりのガンダムSEEDという観客の心情を意識したつくりになっていて映像単体ではなく作品外の文脈抜きでは語れないシーンとなっているのではないだろうか。
なんかいろんなとこで配信中
デッドプール&ウルヴァリン オープニング
該当シーンはこちら
正直これが書きたくて書き出したところある
20世紀FOXのR18指定映画としては特大ヒットを決めたデッドプールの3作目を選出。2024年の中ではファンの不安を吹き飛ばす最高のオープニングシーケンスだろう。
この映画は作品外の文脈に則ったかなりハイコンテクストな作品のため、実は映画をただ見ているだけだと本作が言いたいことが中々伝わらないという難儀な映画となっている。
このオープニングシーケンスもまた例に漏れず、「ウルヴァリン完結作「LOGAN」(20世紀FOX配給)のウルヴァリンの死体を掘り起こして、ゴア描写を交えながらダンスする」という行為自体が、ファンの不安である「FOXが死にディズニー配給になったことで、R18の表現や際どいネタは出来ないんじゃないか?」を全て吹き飛ばすという流れになっている。
とはいえオープニングシーケンス単体での気持ち良さがあまりにもすごく(実際流れているbyebyebyeがめちゃくちゃ流行った)そういった意味でもやはり2024年で際立ったアクションシーンだったかなと感じている。
ディズニープラスで配信中。アマゾンレンタルもあり。
2025年も時間作って映画見に行きたいですなあ…
2024年買ってよかったえっちなやつ10選
俺も買ってよかった10選やりたい!と思ったけど2024年そんな大したもの買ってなかったしなあ……
あっ!!!!!!!!こんなところに大量の購入記録があるじゃん

というわけでいくぞ!
※出典は主にDLsiteの購入履歴、Fanzaの購入履歴、メロブの購入履歴になります。
- MECHANICA―うさぎと水星のバラッド―
- DECOY 群青の魔女
- 音声作品のつくりかた
- 魔法少女はおじさんを手に入れる
- 家出ギャルな先輩は簡単にヤらせてくれる
- 君にささめく、塚松さん。 -じゃあ、マスク外して『ナマ』の声聞いてみる?-
- 魔法少女が終わる日 前編:蝕まれる日常
- ミラージュの離反
- 魔法少女セレクノシア …の体験版
- はじめまして!円堂シミコと申します
MECHANICA―うさぎと水星のバラッド―
いきなり2020年発売の作品で恐縮だが俺が買ったのが2024年なのでレギュレーション違反ではない。いいね?
こちら、終末停滞委員会(以下こちまつ)を読んで同作者のサークルでエロRPGが出てたということでやってみた。
萌え、あり!!!!!!!!!!!!!!

こちまつで描かれていた要素が随所にあり同じ作者の作品だな~と感じつつゲームとしてのストーリーテリングになっていて非常に良かったです。おすすめ
DECOY 群青の魔女
エッチシーンがドットで動いていたりそういったすごい面もあるのだが、やっていて一番印象に残ったのはこのビジュアル。

ゲームとしては単純なおつかいや、小さな街のエネルギー問題を救う。くらいのスケールで語られるのみで、なぜ世界がこうなったのかは一切語られることは無いのだが、(そこに興味を持つキャラもあえて配置されていないため)ゲームの背景やUI、アイテムの説明文のフレーバーのみで語るクールなゲームであった。
音声作品のつくりかた
言わずと知れた4Dメガネさんが夏コミで出した音声作品のつくりかたの本。
様々な観点で音声作品の作り方が語られているのだが、特に「音声作品台本における、”オウム返し”回避の考察」はオウム返しをただ批判するのでなく、効果的な場面を実例を交えて紹介されており必見。
魔法少女はおじさんを手に入れる
魔法少女側が半ば怪人のようになっていく過程の描き方がとにかくすごい!
半ば神々しさまで感じるようなコマまであり、凄まじい画力から繰り出される異形感が魔法少女からも出ており、圧倒される。
![魔法少女はおじさんを手に入れる [牛タン定食への恋]](https://img.dlsite.jp/modpub/images2/work/doujin/RJ01166000/RJ01165984_img_smp3.jpg)
家出ギャルな先輩は簡単にヤらせてくれる
元々成年誌で追っていたいづれ先生が今年あたりから同人CGを出し始めたとのことで買っているのだが、やはりこの人の作品はえっちだし、(いわゆる竿役のキャラも含め)萌え…
3では主人公を取り合う関係になったことでよりキャラの可愛さが出てると思い、選出。
君にささめく、塚松さん。 -じゃあ、マスク外して『ナマ』の声聞いてみる?-
個人的に最高の音声作品サークルだと思っている「妄想研究所」さんの新作。
ここのサークルはとにかくヒロインの可愛さにフォーカスして作品を作りこんでおり、それが音質のリアル感と相まって素晴らしい作品になっているな~と感じているのだが、この塚松さんシリーズもその一本。
魔法少女が終わる日 前編:蝕まれる日常
魔法少女ものといえばこれですよこれ~と思っていたら、シナリオが「矢印キー」様で納得。
やっぱりあなたのシナリオが一番好きです!前編なので若干不完全燃焼ではあるのだが、後編が出るとのことで期待も込めての選出。
ミラージュの離反
前作のサークル処女作が非常に良かったので楽しみにしていた一本。
NTRというのは個人的にその人のアイデンティティというものを色欲に負けて捨てる過程というのに一番美味しい部分があると思っているのだが、ここのサークルの作品はまさにその過程を丹念に描いていて最高のゲームだった。
またセリフ回しも全体的に良い意味でアニメっぽくてそこだけでも楽しめておすすめ。

魔法少女セレクノシア …の体験版
俺が最も好きなエロRPGサークルの新作があまりにも良すぎたので体験版だが選出。
全体的にコミカルな雰囲気で敵キャラ含め全員愛嬌があり、この人の書くキャラがやっぱり好きすぎる。
あと主人公が萌えすぎますな~~~~~~~

それでいて魔法少女としての使命やそれゆえのえっちな行動をする導線も良く出来ていて、製品版は最高傑作になる予感が今からすごい。
はじめまして!円堂シミコと申します
ブルアカで不遇と言われている初期キャラの円堂シミコの、なんと公式絵師による同人誌!
内容としては普通のえっちイラスト集ではあるのだが上記の背景情報があるだけで、不人気なのを自覚しつつも私だって先生の特別な存在になりたい!とひたむきに頑張るキャラになっていて、すごい体験であった…
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2600562
まとめ
やっぱりエロRPGが多めになってしまったんですがまだ年末のコミケも控えてるので良い作品にこれからも出会っていきたいものですね。
今年は中々良い音声作品に出会えなかったのでオタクのおすすめも聞いてみたいところ。
おわり
アニメ「菜なれ花なれ」の群馬要素一覧
「菜なれ花なれ」、見てますか?
群馬県高崎市を舞台にチアの配信をやったり萌え萌えなキャラが出てくるアニメです。
この記事は群馬出身だけど実はあんまり高崎には行ったこと無いエテが、アニメの群馬要素をしゃべる記事です。

- 筆者のスペック
- 第1話 抱え込み1回宙返り1回ひねり開脚一回伸身1回ひねり
- 第2話 って感じで…
- 第3話 いつもこの顔だから
- 第4話 カポエイララプソディ
- 第5話 ありったけカーニバル音頭
- 第6話 ※温泉でチアはいけません。
- 第7話 ハイカラ x バンカラ!
- おわりに
筆者のスペック
大学で上京するまでは群馬に18年ほど住んでました。
ただ住んでるのが南の方なので受験やら大会の時くらいしか高崎に行く機会が無く、あ~そういや高崎のあの高校聞いたことあるな…くらいのニワカ。
お前全然高崎のこと分かっとらん😡という方はぜひツイートしたりこんな記事を書いて欲しいです。インターネットは集合知。
第1話 抱え込み1回宙返り1回ひねり開脚一回伸身1回ひねり
ぐんまちゃん羊羹

言わずと知れたぐんまちゃんです。
今やゆるキャラ代表みたいなツラしてますが実は昔からいるキャラで、俺からすると旧名のゆうまちゃんの方が馴染みがあったりします。
このあたりの話は中々面白い経緯があったり。
岐阜に対抗できるイカれたアニメもあります。
パルクール

群馬でパルクールする女子高生は見たことがありませんが、もしかしたら高崎にはいるかもしれません。
ちなみに冬の群馬は空っ風で自転車がこげないレベルの風が吹くので冬にこんなことやってるとパンツがめくれるか風にあおられて死にます。
あと群馬のスカートはもっとスケバンか?ってくらい長いので群馬県の男子高校生はいつもそれを嘆いています。
第2話 って感じで…
ぐんまちゃん羊羹
いつもありがとう
第3話 いつもこの顔だから

ガ チ で 萌 え す ぎ
失礼しました。群馬の紹介に戻ります。
舞台の高校
3話で初めて出てきたわけではないのですが、彼女らが通う高校でキリスト教っぽい描写が何度もあるのでやはり共愛な気がします。
前橋にあるキリスト教の私立という中々珍しい高校なので、意外と群馬の学生の中では知名度があるんですよね。デジタルハリウッド大学くらいある。(何故か大学受験生の間で謎の知名度がある大学)
ぐんまちゃん羊羹
いつもありがとう
この羊羹、見たこと無いけどこんな名産品あるんだなあ…と思ってたら実際にはないらしくてそうなんだ!に
第4話 カポエイララプソディ
高崎中央銀座商店街
映画のロケ地でもちょくちょく使われる商店街です。
アニメの舞台となっているロケーションではあるのですが、メインの舞台になったのは4話、5話が初めてですね。
シャッター通りではあるのですが趣があり高崎駅からも近いのでおすすめのスポットです。


ぐんまちゃん羊羹
いつもありがとう

第5話 ありったけカーニバル音頭
ぐんまちゃん羊羹
いつもありがとう

焼きまんじゅう
出ました、対外的には群馬名産品として出るけど実のところ群馬県民が食べたこと無いランキング1位の焼きまんじゅう(エテ調べ)
俺はSUBARUのディーラーで一度だけ食べたことがありますがめちゃくちゃ美味しかったです。SUBARUは群馬の一大工業なのですが、片田舎のディーラーでもしっかりこのような群馬の名産品がお出しされるのは今思えばかなり地元に根付いた企業風土が感じられて良いですね。
ちなみにこの時食べたのはあんこ無しverなのですが、あんこ入りもあるようなので次に帰省した時にでも食べてみたいです。(劇中でもかなたが餡子入り?と聞いてました)

ひもかわうどん
元々桐生あたりの郷土料理なのですが、テレビで紹介され出してからすっかり有名になった印象があります。こういう幅広麺は他にもあるのですが、味噌ベースのスープなのが特徴です。
群馬って大豆の生産が多いので本当に味噌料理が豊富なんですよね。

なんつってたらまた味噌が出た!

トンカツの乗ったミートソースパスタに味噌パンと枝豆ンチに~
この辺りは群馬のB級グルメという感じですね~他には焼きそばがあったりします。
群馬の焼きそばは面がふと目でモチモチしているのでかなり食べ応えがあります。

鳥めし
群馬のハレの日の食べ物と言えばまさにこれですね、鳥めし。

穏花ちゃんは↑のを想像してるんですが、群馬県民でお馴染みなのはこちらですね。テイクアウトやケータリングもやっているのでこの弁当箱は本当によく見ます。
鳥めし自体は最近はコンビニでも並んでたりするんですが本家は本当にしょうゆベースのたれが効いていて美味いんですよね~~~~食べる機会があったらぜひ食べて欲しいです。

第6話 ※温泉でチアはいけません。
水上温泉
このサブタイを見た時はてっきり草津温泉が出るかと思ったんですがこちらでしたね。
群馬は山が広がる北エリアと関東平野が広がるエリアで別れているのですが、温泉地帯は当然北エリアにあるため群馬県民でも行くには結構気合いがいります。

舞台となった宝川温泉は混浴露天風呂なので湯浴みだったんですね。
皆さんご存知の通り群馬は海なし県なので水着回ではなく温泉回にしたのは良い采配かなと思います。(どこ目線?)

………………………なあ、この水着はどこで撮ったんだ?

ウパニシャッド
群馬とは関係ないんですが穏花が意味不明なセリフを言ってるシーンがあります。

これは『アムリタ・ビンドゥ・ウパニシャッド』というインド哲学の一節だそうで、ヨガをやってる穏花家ならではのセリフですね。特に説明はないですがこういったキャラクター設定に基づいた描写が色々差し込まれてるのも見返してて楽しいポイントです。

第7話 ハイカラ x バンカラ!
いやこの回素晴らしかったですね…かなりコメディに寄った回でありながら応援というものの本質を描いていて膝を打ちました。
ただ何故この応援合戦がここまで重要な位置を占めてるのかについてはピンと来てない方も多いのではないでしょうか。個人的には群馬において犬猿の仲として有名な高崎VS前橋を代表した応援合戦というのがとても大きいところなのかなと考えています。
応援団
他県の高校はあまり知らないのですが、実際に群馬(と栃木)あたりの高校にはほとんど応援団がいます。

一般の生徒からすると実際に応援団を目にするのは体育祭時期の応援団が主催する応援練習(声が小さい!や姿勢が悪い!と応援団が一般生徒を虐めまくる謎の儀式)くらいなのですこぶる評判が悪いイメージがあります。
私は吹奏楽部だったこともあり応援団と一緒に野球応援に駆り出されることが多かったのですが、実際に話してみると普通にオタクだったりするので今回のようなJapanese SAMURAIはキャラとしてやってるだけなことがほとんどだったりします。
野球応援帰りのバスって変な連帯感が生まれてちょっと気持ち良いんですよね~

高崎VS前橋
さて第7話はタカタカ(鷹ノ咲高校)とマエタカ(御前嘴高校)の試合、ひいては応援合戦でしたがこれはもうまんま高崎VS前橋という、群馬における県庁所在地争いが発端の争いがモチーフですね。(特徴的なモニュメントで分かる通り、名前は違えどロケーションは前橋高校まんまです)


実際群馬に住んでいると高崎と前橋の仲が悪いというのは本当で、年寄りの教師からそういったことを感じるのはあるあるだったりします。(偏差値とか合格大学でやたら目の敵にしてたり)

高崎と前橋の確執については以下のwikipediaなんかが詳しいです。(これだけ読むと普通に前橋側がカスすぎんだよな…)
そんな高崎と前橋を代表した応援合戦が最後に握手で終わるというのはただPoMPoMsの面々を絡めたエピソードとしての決着以上の意味があると思うんですよね。
群馬の風土と応援という要素が活きていて個人的にはとても感じ入るものがありました。
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— TVアニメ『菜なれ花なれ』公式 (@narenare_anime) 2024年8月18日
第7話未公開イラスト公開🌼
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試合後、手を握り合う野苺とらら🤝#菜なれ花なれ #なれなれ pic.twitter.com/Kg1pSFd8gU
…………まあ実際は高崎が圧勝のくせに下手に県庁所在地が前橋にあるせいで手続きの際は面倒でカス!みたいな感じですけどね(※群馬南方出身筆者の個人的な意見です)
おわりに
菜なれ花なれ、アニメとしてもチアの配信という少しトリッキーな形態で応援をすることそのものの意味を描いていて面白いですね。
また群馬のご当地要素が出てきたら随時追加していこうと思います。
蓮ノ空活動記録1話「未来への歌」と少し似た部活の話
これはごく個人的な話であるが、活動記録1話を読み解く一助になればなと思い書いている。
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ活動記録1話「未来への歌」では世代を超えてスクールアイドルクラブ(芸楽部)に受け継がれ、繋がっていくものについて描かれていた。
新入生の祖母が口ずさんでいた「さかさまの歌」が紆余曲折を経ながらメロディも歌詞も全く違う「Reflection in the Mirror」として受け継がれており、きっとそれは好きな曲を後輩に伝えたい!という思いの繋がりではないか、という非常に美しい物語である。

蓮ノ空では「伝統」という要素が顔を出しはすれど、ここまで表に出たエピソードは初めてではないだろうか?
そんなエピソードを見るうちに自分も似たような組織に所属していたのを思い出し、1年も放置していたブログを動かした次第である。
きっとたくさんの学校で実際に積み重ねられてる「伝統」
私は中高大と吹奏楽部だったのだが、今回は私が「○○中学校吹奏楽部」に所属していた話である。
吹奏楽部といっても学校ごとに様々な特色があるのだが、私が所属していた学校含めどの学校においても伝統として継承され続けているものがある。
それが『慣習』と『楽譜』である。
そして当時私がどちらに伝統を感じていたかといえば、『慣習』である。しかも悪い意味で。
顧問がいるとはいえ基本まだ未熟な学生が運営している組織が生み出す『慣習』などどこも似たようなもので、軍隊のような「返事の練習」や目的・効果が不明瞭なままの「基礎練習」である。
これらの慣習は上級生、ところによっては顧問を神様とする圧倒的なタテ社会を土壌として生まれており、そしてそれを経験した学生がまた顧問として戻ってくるという負の再生産が繰り返されていた。(少なくとも私が暮らしていた片田舎の地域の中学校では)

そんな地域の中学校に所属していた私と一つ上の代はそれに良い思い出がなく年代関係なく接することができる運営方針に切り替えていった。
個人的にはこれはやって良かったと今でも思うし、私自身も親に強制的に入部させられた関係で部内で唯一の男性の立場で中々馴染めずにいたので助かっていた。
そういった経緯もあり、私は「伝統」という言葉が出す雰囲気にマイナスのイメージがあった。
蓮ノ空でも往々にしてそういった伝統の負の側面が作劇上の障害として良く用いられており、その度にガチガチに校則で縛られていた中学時代を思い出していた。
蓮ノ空が気づかせてくれた思い出の新たな側面
吹奏楽部でもう一つ受け継がれているものに『楽譜』がある。
楽譜というのはかなり高価でとても人数分は用意できないので原本を資産として管理してコピーして使用するのがほとんどだ(法律的には黒寄りのグレーゾーンらしいが…)


そのため吹奏楽部が1年間で演奏する楽曲というのはコンクールの自由曲枠やアンサンブルコンサートなどでやるような「定番曲」とその代の流行りやチャレンジが反映される「新曲」が半々くらいで構成されている。
ただ「定番曲」もその代のパートの人数や技量によって演奏というものは変わっていくもので、去年はカッコよく主旋律部分を吹いていたエースが不在で2人でカバーしながらなんとか演奏したり、特殊なパーカッションが借りられなくてありもので代用したりとその代の"色"が出るものである。
これは蓮ノ空の「伝統曲」と「新曲」の立ち位置にとても似ているのではないだろうか?

花帆は伝統曲が形を変えて受け継がれていくのを「みんなこの曲が大好きだったから」と言っていたが、思い返してみれば私も年次が上がり曲を選べる立場になったら先輩がやっていたあのカッコイイパートをやりたい、やらせたい!と思って曲を選んでいたのではなかったか...
十年ほど経ち中学時代の部活動の思い出は堅苦しい慣習に辟易していた苦い思い出の方が印象に残っていたが、活動記録が自分の思い出の中にも同じような瞬間があったのを思い出させてくれていた。
「伝統」と「変化」という対比
このような伝統に対する負の側面と正の側面はそのまま活動記録1話においての吟子と花帆にも当てはまっている。
吟子と花帆は同じ悩みを抱えていたが、伝統(=積み重ねた年月が生み出す閉鎖的な環境)によって変化が出来ないと諦めていた花帆と、変化によって伝統が失われてしまい諦めていた吟子。というように伝統を追って入学した吟子に対して花帆は伝統を知らないキャラとして描写されていた。

その2人が「変化しながらも過去から繋がってきた曲」を通してスリーズブーケというユニットになれたのは「伝統」というものが"今"を生きる人たちの繋がりによって出来るものだからこそではないだろうか。
彼女たちが今まさに伝統を紡いでいる姿が私の古い経験を呼び起こしたように、キャラクターが今を生きているというのが蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの大きな魅力なのだろうと思う。
これから1年かけて描かれるであろう「伝統」の物語も楽しみだ。
いやにしても新生スリーズブーケ萌えすぎーーーーーーーー!!!!!!
ExtremeHeartsという「ひと夏の思い出」が生み出したもの
3月26日に開催されたアニメ『Extreme Hearts』のイベント『Extreme Hearts ×Hyper×Stage』に参加してきた。
アニメの放送が22年夏クールなことを考えるとかなり期間が開いてのまさに待望のイベントであった。

さてこのExtremeHeartsというアニメだが、お世辞にもヒットしたとはいえずあくまで自分の観測範囲だといわゆる2クリ圏内の人しか見ていないくらいの感覚であった。
それもありキャパ800人が埋まるのか…?と内心怪しんでいたくらいであったが、いざその日になってみればほとんどがブルーレイを購入して先行応募したファンで埋まり一般チケットも即完売、抱き枕カバー・スタッフ本まで完売とまさに杞憂の盛り上がりであった。
円盤売り上げなどの数字だけを見ると異様とも言える盛り上がりはこの作品が単純に面白いアニメーションというだけでなく「体験型」の作品であったことが大きいのかなと思いイベントの感想がてら書いていきたい。
ExtremeHeartsが作り出していた「体験」
このアニメは本編とは別に、作中のキャラクターが書いているという体の『RISEのブログ』といわゆる番外編の『S×S×S』を本編と同時進行で展開していた。そしてその全てをリアルタイムで反復して視聴することで作品に取り込まれる体験を生み出していた。
RISEのブログ
このブログは見てもらえれば分かるのだが、インターネット初期のHTMLで書かれているブログを再現しながらもいいね数や視聴リンク(クリックすると実際にサブスクのページに飛ぶ)まで配置しているというこだわりようである。
放送が進んでいくとそれに応じてブログのデザインまで変わっていく仕掛けになっており『アニメのキャラクターを見る視聴者』としてではなく、『主人公たちを応援するファン』としてこの作品内に取り込まれていく。という昨今においてはかなり珍しいリアルタイム性を重視した企画だった。
ちなみにだが放送終了後にそのデザインの変化が追えるようになっているためぜひ読んでみて欲しい。


ExtremeHearts S×S×S
そして『S×S×S』はその話数の裏話やサブキャラの掘り下げがメインの他のアニメでいうとボイスドラマに近いものになっている。
ただこのSSSでも大きな仕掛けがあり、最終回手前の11話に対応する#11 exでは最終回のライブで披露する予定の新曲の試聴版を公開する。という体のエピソードで実際にその試聴版が流れ、まさに最終回のライブを楽しみにしている「作中の観客」と「視聴者」を重ねる演出になっていた。
そして迎えた最終回ライブではついにライブで陽和が感極まってしまう一幕を文字通り"体験"し、S×S×S 12exではファンへの挨拶として画面の前の私たちに向かってキャラクターから直接メッセージをもらい『ファン』と『視聴者』は完全に一体となる。


このようにExtremeHeartsという作品は1クールという期間で視聴者たち自身がRISEのファンとして彼女たちを見届けることでまさに「ひと夏の思い出」として強烈に印象に残る作品となっていた。
ひと夏の思い出がもたらしたもの
そして実際のイベントがどういう内容であったかの詳細は様々な方がまとめてくださってるのでここでは割愛するが、(そもそも参加した多くの人が手間のかかるブログという形でレポや感想をまとめている時点ですごい)山野ホールの800人というちょうど良いキャパのおかげでExtremeHeartsを体験したコミュニティそのものが集まっていた。
物販での抱き枕カバー完売報告がTLを駆け巡ったり、クイズの出題もフォロワーがおなじみのキャプからの出題だったり、極めつけは音響トラブルを恐らく自前の劇中のTシャツや最前ラーメンで乗りきったりと演者(イベント運営)と観客がまさに一体となったイベントでだった。
最終回ライブを再現した衣装やセトリ、そして音響トラブルを乗り越えた上で繰り出される「みんな大好き!」はもちろん意図していたものでは無いとはいえ”体験”させるアニメ作品のイベントとしてこれ以上無いほど集大成となっていた。
/#エクハ スペシャルイベント
— TVアニメ「Extreme Hearts(エクストリームハーツ)」公式 (@exh_official) 2023年4月1日
アーカイブ配信中⚡️
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当日撮影したオフショットを公開📸
チームRISE集合👏
作品初の大型イベントを
ぜひご自宅でもお楽しみください✨
🗓チケット購入
4/9(日)21:00まで
🗓視聴期間
4/9(日)23:59まで
✅詳細はこちらhttps://t.co/3ipVfsqOft#ExH pic.twitter.com/tDeaiz5ogT
そして最後にキングレコードのプロデューサーからの手紙では、世間的にヒットしたわけではないけど、この会場にある熱気に応えるために新曲を出します!とExtremeHeartsを体験したファンたちの熱気が本当にコンテンツの継続に繋がったのだ。(もちろんキングレコードのプロデューサーの漢気あってのものだが)
色々なアニメを追ってればこういったアニメ放映後のイベントではコンテンツ展開はもうないけどこれからも応援お願いします!という言葉を散々聞くし、実際演者も観客もそのつもりだったからこその熱気だったがそれが次につながったというのは本当にすごいことだったと思う。
ExtremeHearts ×Hyper×Stage お疲れ様でした pic.twitter.com/ER3UFmO3Sb
— エテ (@ete_coj) 2023年3月26日
少し話は脱線するが、この視聴者を作品世界に引きずり込むというストーリーテリングはプレイヤー側が作品世界に干渉するゲーム作品では時々あるものであったりする。
ただそれらのゲーム作品とExtremeHeartsがやっていたことの決定的な違いは、あくまでプレイヤーという「個人」に向けたものではなく視聴者という「大勢」に向けたものという点にあると思っていて、この作品のキャラクター・ひいては世界を本当に息づくものとして丁寧に描いたことが数字としてはヒットと言えなくてもどこにも負けない熱のあるコミュニティ形成につながったのだと思う。
こんな体験をさせてくれたのは自分自身がリアルタイムで色んなアニメを見る習慣があるからだが、そのきっかけになった緩いつながりが一つの場に集まったからこそ出来た体験なのでやっぱり感謝しかない。
2023年は順張り・慣れ合い・素直。